|
さっそく私は園内を観てまわり始めました。
それにしても蒸し暑い。入り口を背にしてすぐ左に、いきなり水族館がありましたが、まるでサウナのような館内でした。
水族館の中身は金魚や亀など、あまりめずらしいものはありませんでしたが、皆とても楽しそうに水槽の中を覗き込んでいました。
水族館の前にはアシカのコーナーがありました。ショーも1日3回あるそうです。実はこのアシカは日本から贈られたアシカだと、後で園長に教えてくださいました。
この動物園でのショーは、他に象のショーが大変人気があり、週末しかやらないため、象やアシカのショー目当てに週末にたくさんの人々が来園するそうです。
他の動物もだいたい日本の動物園と同じラインナップですが、なにしろオリが簡単に作られており、動物が逃げ出さないのかと心配する程でした。
さて、約束の時間が来たので、私は園長室へと向かいました。
建物の階段を登る途中、たくさんの歴代の園長の写真が飾られており、歴史を感じさせられます。
ドアをノックすると中から元気のいい声で「どうぞ」と返事が帰ってきました。握手をして自己紹介をし、早速質問を開始しました。
Q:海外との交流は盛んですか?
A:1995年に日本からアシカを贈られました。いまではたいへ
んな人気者です。2000年にはペンギンも贈られました。
スリランカの人々みんながたいへん気に入っています。
Q:いちばんの人気者はどの動物ですか?
A:やっぱり象です。ショーも毎週たくさんの人が楽しみにしてい
ます。でも当園ではスリランカ象だけでなく、アフリカ象や
タイの象もいるんですよ。
Q:動物園でのイベントや地域住民との交流プログラムなどありま
したらおしえてください。
A:子供達に正しい知識を楽しく学んでもらう「キッズプログラム」
や学校との共同活動を頻繁に行っています。
園内には図書館もあり、放課後の生徒達がたくさんあつまりま
す。その他に「YOUNG ZOOLOGIST ASSOCIATION OF
SRILANKA(YZAS)」という学生たちの組織に事務所を提供して
います。調査などを共同でおこなっています。
Q:園内のゴミなどの処理について教えてください。
A:よくぞきいてくれましたね。私たちはまず動物の糞を肥料に
した畑を運営しています。有機栽培でたいへん環境にもいい
畑で、動物達の餌を栽培しています。園からトラクターで
45分かかる場所にあります。30%はフルーツ、のこりは
野菜などをつくっています。
生ゴミも極力堆肥化してリサイクルしています。実は動物の
糞を利用した、バイオガス施設を試行錯誤して作っていますよ。
ただ、まだ成功していませんが。
もちろんゴミは分別するように心掛けています。
問題はゴミを収集運搬する手段が小さなトラクターしか無い
事です。時間もコストもかかります。
1日に8台分の動物の糞がでます。そのうち3台分は象の糞
です。お客さんのゴミはトラクター2台分です。
もし、 日本で使わなくなったゴミ収集車があれば、寄付して
いただければ大いに助かります。
Q:今後、日本の動物園とより親密な交流をしたいですか。
A:もちろんです。お互いの交流は大変すばらしい国と国との
友好につながります。実際、情報交換することで、多くの
メリットがあると思いますし、学生同士が動物園を通して
交流するのも素晴らしいですね。
その後、園長とは今後も交流を約束し、別れました。
真剣に母国の自然環境や子供達の未来のことを考えている人格者
であると感じました。自宅の住所なども交換してくださり、今後
とも大事に友情を育てていきたい方です。
|